ドニア「ヴラド、この木はなあに?」
始祖「ん? ああ、ブラッドフルーツだ」
始祖「前作『ザ・シムズ3』では『血清フルーツ』なる木の実があったが、おそらくそれと同等品だろう」 ← メタ発言
ドニア「……… 『ザ・シムズ3』って何だよ」
始祖「ベジタリアンなヴァンパイアにとっては最高のおやつだ」
ドニア「ふうん」
ドニア(ちょっとリンゴに似ているかな)
始祖「何だ、これは?」
ドニア「ブラッドフルーツのパイさ リンゴの代わりにブラッドフルーツを使ってみたのさ」
始祖「…おまえ、これが俺の大好物だとなぜ知っている」
ドニア「え? そうなんだ 良かった♪」
始祖(…まずった)
ドニア「味はどう? 気に入ってくれた?」
始祖「まずくはないな また焼いたら食ってやらんこともない(意訳:とってもおいしいね また焼いてくれ)」
ドニア「………」
始祖「ん、急に黙りこくってどうした?」
ドニア「…… ちょっと昔のことを思い出して」
アップルパイはあたしの得意料理だった
いつだったか、ジャッコが急に怒り出した
俺のパイより、あやしのパイのほうがでかい えこひいきだって
あわや大げんかになりそうになった時、コナーが言ったんだ
それなら、ひと切れずつ重さを量ればいいじゃん
パイは5切れともまったく同じ重さだった
「ジャッコって誰だよ」とも「コナーって誰」とも、
ヴラドはあたしに訊ねはしなかった
彼もまた愛する者を喪う辛さも悲しみも知っているのだ
だから、黙ってあたしのとりとめもない話を聞いてくれた
ただ、あたしの気持ちに寄り添うために…
ドニア「ヴラド あんたって意外と優しいんだね」
始祖「は? 俺が優しいだって? ちゃんちゃらおかしくって、へそで茶を沸かすぜ」
ドニア「……」
そう、こいつは人からほめられるのが不得手のようだ
照れ隠しにぞんざいな物言いをする彼が、ますます好きになっていった



























































