*「臨時ニュースです」
*「デル・ソル・バレー市警察は本日、バリトン一家の本拠地を家宅捜索しました」
相手はなうてのギャング集団・バリトン一家である
かなり抵抗されるのではという予想は覆された なぜなら、バリトン一家全員は著しく衰弱してその場に倒れ伏していたのだから
目立った外傷はないものの極度の貧血状態で、まともに口をきける者はいなかったと言う
回復を待ってバリトン一家への尋問が開始されたが、捜査員が再び面喰らう事態が起こった
2ヶ月前に起きたスピネリ一家襲撃について、彼らは(捜査員が訊ねていないことまで)ペラペラと自供したのだ
捜査員のひとりは「こいつら、自分の意思でしゃべっているのか もしや催眠術にでもかかっているんじゃ」と述懐しているほどだ
(ところで)
(警官隊が突入する直前、バリトン一家が何者かに襲われたのは間違いないが)
(実際に何があったのかは彼らにもとうてい説明できないようであった)
ともあれ、スピネリ一家襲撃事件の実行犯としてほどなく司法の裁きを受けることになろう
*「なお、スピネリ一家のボス、ドニア・スピネリの所在は已然不明であるが、生存は絶望的と…」
始祖「ふっ あのばばあ」
始祖「想像以上に優秀だったな」
存在の耐えられない重さ Ⅱ
PCゲーム「ザ・シムズ4」の私的ファンサイト それ以上でもなければそれ以下でもない
2026年5月10日日曜日
奥様、お手をどうぞ 15
バリトン一家に一矢を報いることができたとして、その先のことなど何も考えてもいなかった
ドニア「そうだね あたしのことなんか誰も知らない大都会へでも行って、新しいギャング団を興こすのも悪くないかな」
始祖「…… 無茶をやって死ぬなよ」 ドニア「はい?」
始祖「ひさしぶりに俺様が仲間に加えたんだ あっさり死なれたら拍子抜けする」 ぞんざいな物言いではあるが、彼が心底、あたしの身を気遣ってくれているのが伝わってきた
ドニア「あんたって本当は優しいんだね、ヴラド ますますあんたのことが好きになったよ」
始祖「…もの好きだな」
もの好き?
あれ?
何か 引っかかる言葉だ
Ziggy「ZZZ」
どうせ、俺なんかを 好きになってくれる奴は いないさ そんなことは ありませんよ あなたのような しちめんどくさいお方を 心から愛する もの好きが もうひとりくらい
いるんじゃないでしょうか もの好きって 何だよ、もの好きって(怒) あいつは 生涯 ただの一度も 直接
俺に I LOVE YOU と言ったことはない あれは ついうっかり 本音を もらしていたのか
(私の他に あなたを 愛してしまう もの好きが)
(もう ひとりくらい いるんじゃないですか) …… ふっ、わかりにくいぜ 気づくのに 何十年も かかっちまったじゃないか おまえは こんな俺を ずっと 愛していてくれた
たとえ、ヴァンパイアになって 俺と 共に
生きていく道を 選ばなかったとしても
ドニア「ヴラド、今まで世話になったね ありがとう」 始祖「落ち着き先が決まったら連絡しろ」 ドニア「ああ」 男前に 描いてくださいよ 安心しろ 美しい者は より美しく
そうでない者は そうでない者は?
それなりに、が 俺のポリシーだ 始祖「描き上げたぜ、それなりに」
ドニア「そうだね あたしのことなんか誰も知らない大都会へでも行って、新しいギャング団を興こすのも悪くないかな」
始祖「…… 無茶をやって死ぬなよ」 ドニア「はい?」
始祖「ひさしぶりに俺様が仲間に加えたんだ あっさり死なれたら拍子抜けする」 ぞんざいな物言いではあるが、彼が心底、あたしの身を気遣ってくれているのが伝わってきた
ドニア「あんたって本当は優しいんだね、ヴラド ますますあんたのことが好きになったよ」
始祖「…もの好きだな」
もの好き?
あれ?
何か 引っかかる言葉だ
Ziggy「ZZZ」
どうせ、俺なんかを 好きになってくれる奴は いないさ そんなことは ありませんよ あなたのような しちめんどくさいお方を 心から愛する もの好きが もうひとりくらい
いるんじゃないでしょうか もの好きって 何だよ、もの好きって(怒) あいつは 生涯 ただの一度も 直接
俺に I LOVE YOU と言ったことはない あれは ついうっかり 本音を もらしていたのか
(私の他に あなたを 愛してしまう もの好きが)
(もう ひとりくらい いるんじゃないですか) …… ふっ、わかりにくいぜ 気づくのに 何十年も かかっちまったじゃないか おまえは こんな俺を ずっと 愛していてくれた
たとえ、ヴァンパイアになって 俺と 共に
生きていく道を 選ばなかったとしても
ドニア「ヴラド、今まで世話になったね ありがとう」 始祖「落ち着き先が決まったら連絡しろ」 ドニア「ああ」 男前に 描いてくださいよ 安心しろ 美しい者は より美しく
そうでない者は そうでない者は?
それなりに、が 俺のポリシーだ 始祖「描き上げたぜ、それなりに」
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