2025年9月28日日曜日

子供の情景 3

ヴァンパイアになって、ずっと俺のそばにいてくれ
――俺様としては遠回しのプロポーズのつもりだった
マツコ「ふうん あんたも意外と純情なところがあるんだ」
始祖「『意外と』はよけいだ」
マツコ「ともあれ」
マツコ「早々に助っ人を手配するね」
始祖「…そうしてくれると助かる」
マツコ「あら あんたにしては素直だこと」
始祖「うるせ」
マツコ女史はギャラリーからお借りしています
EA ID:DontchanDonDodon
お嬢は幼児期から再スタートです 各種スキルもリセットされています
エルヴィラ「ヴラド、邪魔するでぇ」
始祖「邪魔するんやったら帰ってんか」
エルヴィラ「もう、なんべんやらすんじゃ」
始祖「マツコおばも焼きが回ったな よりによっておまえを助っ人に寄こすとは」
エルヴィラ「あら あたしじゃご不満?」
始祖「俺以上に子育てには向いていないと思う」
エルヴィラ「ひどいわ こんなに家庭的で心優しいお姐さんをつかまえて」
※注:フリーウィルです
始祖「どこが家庭的で心優しい、だよ」
ドールハウスを破壊された幼児は嘆き悲しみます 
お嬢(この恨み、晴らさずにおくものか)
始祖「…か・え・れ(怒)」
ストラウド・マナーに新しいルールが決められました
ドールハウスを壊した本人が必ず修理すること
始祖様も姐さんも悪人特質なので、フリーウィルでドールハウスを壊す困った輩なのです


2025年9月19日金曜日

子供の情景 2

Ziggyを探せ・難易度★★★★☆

マツコ女史ことマツコ・ストラウドは始祖様のおばである
マツコ「ヴラド、邪魔するでえ」
始祖「邪魔するんやったら帰ってんか」
マツコ「ほなさいなら …って古典的ギャグやらすんじゃないの」
始祖「何だ、あんたか」
マツコ「ふ~ん、その子がサラちゃんの娘ね で、どうするの?」
始祖「俺が育てる」
マツコ「あんたひとりで? 無理でしょ …あ、そういえば、昔、ここに黒髪の執事がいたわよね」
始祖「パスカルのことか?」
マツコ「そうそう、あんたのお気に入りだった あの子が生きていれば心強かったのにね」
始祖「そうだな あいつ、子供の扱いはうまかった …って、あいつが死んでから何十年経つと思ってるんだ」
マツコ「いっそ嫁さんをもらうとか?」
始祖「いらんわいっ」
マツコ「前からいっぺん訊いてみたかったんだけど」
始祖「あん?」
マツコ「あんたってさ、昔から適当に女遊びはするけれど、ステディな相手をけっして持とうとしないじゃん なんでさ?」
始祖「やぶから棒に何だよ」
マツコ「単なるあたしの好奇心」
始祖「……」
始祖「誰にも言うなよ」
始祖「昔、こっぴどく振られたことがあって、未だにその心の傷が癒えないから」
マツコ「ぷふっ(笑)」
始祖「笑うな」
マツコ「天下の始祖様を振るなんて、ヴァンパイアの風上にも置けないね」
始祖「…… ヴァンパイアでなく人間だったがな」
始祖「『ヴァンパイアにならないか』と誘ったらふたつ返事で断られた、『お断りします』と」
始祖「『人間として生き、人間として死んでゆく それが自分の矜持』とぬかしやがった」
始祖「『生まれついてのヴァンパイアのあなたにはおわかりにならないでしょう』だとさ」
マツコ「……」
始祖「…正直、今でもわからん」
Ziggyを探せ・解答編
始祖「こんなのわかるわきゃないだろう」


子供の情景 1



ストラウド家の者はどうも肉親との縁(えにし)が薄い――これは常づね始祖様が思っていることだ
母親は彼を産んだ直後に亡くなり、15歳の時、不慮の事故で父親を喪った
*「にゃーにゃ♥」
*「♪~」
始祖「名前は?」
*「?」
始祖「自分の名前もわからないのかよ」
*「ぱ~ぱ♪」
始祖「パパって呼ぶな 俺はおまえのパパじゃねえ」
この子の父親(人間だったが)はこの子が産まれる前に亡くなり、母親もつい先日この世を去った 
始祖様にとっては、異母妹(いもうと)・サラが残した忘れ形見というわけだ
*「まんま」
始祖「へえへえ」
始祖(恐るおそる)
始祖「よっしゃあ、今度はバグらねえ※」
※注:前回プレイした時はベビーチェアのバグに悩まされた 始祖様がベビーチェアを使うとなぜかお嬢(ここから先はこの子を「お嬢」と呼ぶ)に食べ物や飲み物を与えることができなかったのだ
お嬢「ぐいうどちーじゅ(訳:グリルドチーズちょうだい)」
始祖「わけあって俺はグリルドチーズ※が大嫌いなんだ」
お嬢「やっ ぐいうどちーじゅ!」
※注:なぜかというと、少年時代、プレイヤーの嫌がらせでグリルドチーズ願望を達成させられたためである 
「枯れた胃腸」の持ち主である始祖様(若)がグリルドチーズをひとくち食べてはトイレへ直行する情景を思い出すたび笑いがこみ上げてくる
お嬢「♪」
始祖「俺様のオルガンは子守歌かよ」
Ziggy「ん~にゃ」
ちなみに、このZiggyは15代目くらいであろう