2026年5月10日日曜日

奥様、お手をどうぞ 14

ジャッコが やられた!


バリトン一家だ!!


ここは 俺たちで 食い止める


ボス、裏口から 逃げて


早く!!


あたしを かばって




あたしを 守って








みんな

いなくなった











…でも

ヴァンパイアの あたしは



あの子たちのために


たったひと粒の涙すら ごぼせない


※注:ヴァンパイアには涙腺がないため涙を流せない…というマイ設定である
ドニア「……」
ドニア「歌声?」
ドニア「ヴラドが歌っている?」




海と陸地の はざまに 1エーカーの
土地を 見つけて ちょうだい
パセリと セージ、ローズマリーに タイム♪
羊の角で 畑を耕し、胡椒の種を 蒔き
皮の鎌で その実を 収穫しておくれ♪
胡椒の実を ヒースで束ねたら
あたしたちは 恋人同士に 戻れるはず
始祖「ピアノの音がうるさくて起こしてしまったか? すまん」
ドニア「ううん ちょうど夢からさめたらあんたの歌声が聴こえてきた いい声だね」
始祖「世辞はいらん」
始祖「思った以上におまえは優秀だな、ドニア おまえに教えることはもうほとんどない」
始祖「『究極の書』を読破したらヴァンパイア修業は終了だ」
ドニア「あの本、3ページも読むと眠たくなっちゃうんだよね」
始祖「…ここを出たらどうする?」
ドニア「ん?」
始祖「バリトン一家の連中を死なない程度に痛めつけた※後で、という意味だ」

※注:ドニアはバリトン一家を殺さないとは誓ったが報復をあきらめたわけではない それは始祖もじゅうじゅう承知している



追記:始祖様が弾き語りしていた曲は「スカボローフェア」です メロディはこっちのイメージで


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